> 11日の代表質問
11日に行われた本会議で新政クラブの代表質問をさせていただいたので、原稿を全文掲載しておきます。
基本的に市長の施政方針に対しての質問なので、方向性など確認する内容になっています。

今回の質問の答弁はおおむね了とした答弁でした。(でも一部は具体性に欠いたので85点ぐらい)
この質問に対する門真市からの答弁は後日、市役所のホームページに議事録検索に反映されます。

以下、質問内容です。

園部市長の施政方針に関して、新政クラブを代表して、質問させていただきます。
昨日も多くの質問がありましたので、重複する点もあるかと思いますがご容赦ください。

平成17年7月の、そのべ市長の就任以来、私は門真市民として、また市議会議員として市政の変化を目の当たりにしてまいりました。

「門真の再生」を目指し、行財政改革を推進するにあたり、既得権益構造にふりまわされず、また市民に少なからず痛みの伴うこともあえて英断され、行政のトップとしてのリーダーシップとともに市職員の意識改革もかなりすすめてこられたと理解しております。
そして、その結果「内なる行財政改革」で104億円という大きな効果があらわれたものだと思います。また、数字には現れませんが職員の意識も大きく変わったと思います。
この行財政改革で収支のバランスがとれない基金依存体質からの脱却に目処がたちましたが、今後、財政が健全化してもその時々の状況に合わせて、常に行財政改革を継続してもらわなければなりません。
また、今回行われる市民を巻き込んだ「事業仕分け」もきっちりと行っていただいて、常にシェイプアップされた門真市にしていただきたいと思います。

さらにこれから「まちの再生から発展」へとステップをふみだす門真市として、行政力のたゆまないスキルアップを期待しております。
そのような認識の中、順次質問させていただきます。


まず最初に職員のスキルアップについてお伺します。
行財政改革のひとつの柱である職員数の削減により、これからは限られた職員で「経費削減」とは違うステージである「成長発展」のステージにもふみだすことになります。
そこで、これまでとはちがう成長発展のまちづくりをするにあたり、そのべ市長の思いと職員の意識とのベクトルを合わせていくことが大変重要になってくるとおもいます。
ついては今後どのようにして職員のスキルアップをされていくのか、また、将来を見据えたまちづくりをするために市長の思いをどのように若い職員に伝えていくのか教えてください。

2番目に電子自治体の推進についてお伺いします。
自治体向けの展示会などでは自治体の電子化、ネットワーク化がより高度化し、セキュリティ対策などが大きなウェイトをしめています。このような中、門真市もようやく電子自治体の土俵に上がった感があり、今後の行政の効率化、住民サービスの向上を期待しております。
その中で、今回の電子入札システムの導入に関して、現在の郵便入札をさらに発展させた位置づけになると思いますが、この電子入札システムの利便性を是非、地域の企業に幅広く周知していただきたいと思います。それにより市内企業が他市あるいは大阪府、国レベルの電子入札に参加する機会が増え、市内産業の発展に寄与できるのではないでしょうか。
この今回の電子入札の導入が市内企業育成の一つの手段になるのではないかと思いますが、市の見解をお聞かせください。



3番目に男女共同参画社会の推進について御尋ねします。
これまで、「かどま男女共同参画プラン」の策定、また「門真市男女共同参画推進条例」など施行されてこられましたが、まだまだ啓発段階にとどまり、真の男女共同参画社会の実現という点ではスタートラインについた所だと感じます。

今まで、女性の社会進出を妨げるような物を除外するような取り組みは、なされていましたが、なかなか前向きに女性がリーダーシップを発揮できるような取り組みにいたっていないように思います。
昨今の様々な分野での女性の活躍を見ていると、従来の人権という枠組みでの男女共同参画社会の推進にとらわれず、産業振興につながる企業家の育成や公民協働の担い手になるような人材を輩出できるような取り組みが必要だと思いますが門真市としての考えを教えてください。



4番目に第二京阪道路開通に関しての影響について質問させていただきます。
いよいよ3月20日に第二京阪道路が開通するわけですが、この開通にいたるまで様々な問題を調整・解決されてこられた関係職員の皆様には大変ご苦労されたと思います。担当された市職員の皆様には敬意を表したいと思います。
この第二京阪道路は門真市の中心を通る大きな道路でありますので、交通の流れはもちろん、道路周辺地域にあってはその地域のあり方にも大きな影響・変化があります。
道路開通後は公害の問題もふくめ、想定外の事案も少なからずあると思います。
当面、公害対策のみならず、開通後の起こる諸問題に早急に対処できるような対策についてお聞かせください。

5番目に自立支援についてお尋ねいたします。
リーマンショック後の経済状況の影響も大きいと思いますが、この門真市では生活保護に係る予算計上が99億円を超えることになりました。
これは単に門真市政の問題だけで片付くものではないと認識しております。
しかしながら、生活保護からの脱却は市の取り組みいかんで可能になる案件もあると思います。市の再生を果たすべく努力している門真市にはそれだけのスキルを兼ねそなえているはずです。
もちろん、就労可能な方の就労意欲を喚起するところから始めないといけないでしょうが、「門真市で人生の再生ができた」という声がきこえるような取り組みを是非お願いしたいと思います。

また、このような経済情勢下の中でせっかく高校を卒業して就職先がない。また、大学を卒業しても同様であると耳にします。
学業を終えられ、これから社会に羽ばたく若い人たちに、働くという生活力を与えられないのは一人の大人としても申し訳ないような気がします。
一方で高齢者に関しては、シルバー人材センターなど、働く場所や生きがいづくりに行政の協力体制が整ってきています。
「貧困の再生産」を行わないためにも若い人への就労支援や生活力を確保できる手だてが必要だと思いますが、見解をお聞かせください。
また、あわせて障がい者の就労支援についても、諸施設との連携など門真市としての今後の取り組みなどの見解をお聞かせください。


6番目に行政の情報発信についてお伺いします。
門真市は情報公開には積極的に取り組んでいると思いますが、対外的な情報発信力に欠けるところがあると思います。
門真市がニュースになるといい話ではないという声をよく耳にしますが、行政のいい取り組みにおいても、もっとプレス発表をすべきだと思います。
これは広報の担当任せの問題ではなく、各部局が積極的な姿勢で情報発信に挑むべきものだと思います。
いいことで話題になることで、市民は門真を誇りに思いますし、職員の意識向上につながることにもなります。
せっかく、オンリーワンを目指す門真市なのですから、その成果を門真市民にまた大阪府民に、そして日本中に門真市を発信できるようにすべきだと思いますが、市としての御考えを教えてください。

7番目、教育・学力向上についてですが、学力テストなどにより門真市の子供たちの学力や教育力が露見し、そして改善のための取り組みがなされています。
地域を巻き込んだ取り組みなど大変評価できるものだとおもいます。
教育に関しては取り組んで、すぐ結果が出る場合もあるでしょうし、そうでない場合もあるでしょうから、効果については見守っていかなければばらないと思います。
ただ、今、取り組まれている部分の多くは補習的また、底上げ的なところが大きいと思います。
補習という面では今の制度は有効だと思いますが、一方で通常の授業で一定の理解ができる子供たちに対して「伸びる子を伸ばす」という教育側面も今後必要だと思いますが、見解をお聞かせください。

最後の質問になりますが、今回の「地域主権型の構造」への変革はつまり中央集権型から、より市民の主権を発揮できる社会への転換だと思います。
門真市における公民協働はその一歩であり、まだ足がかりの段階なのかもしれません。
そして、市民との協働には行政の専門知識だけではなく、市民あるいは他の部署との高い調整力が求められます。公民協働を中途半端に行うと熱意のある市民にも失望感を与えることも懸念されます。
門真市民に夢と希望を与える市政運営への決意を今一度お聞かせいただいて私の質問をおわります。

ご清聴ありがとうございました。
by kadoma555 | 2010-03-13 06:51 | 門真

私のまわりのこと、門真のことなどを中心に
by kadoma555
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